メダロックライブレポートも、いよいよ最後の1回となりました。
今回は……また私がやらかしちゃったお話しとなっております。
波乱の抽選会
私はライブ会場の一番後ろの左側にあった関係者スペースの中でも、一番後ろにいました。
ライブ中は、モニターやカメラなどがある一番後ろの中央スペースに待機されていたうのへえ様が、慌ただしく私の目の前を何度も往復されていました。
糸賀様もうのへえ様のお近くで待機されていたようですが、糸賀様は私がいる場所とは反対側を通られていたようでした。お二人は左右からステージに上がられていた模様です。
ステージでの出番が多かったお二人は、ステージと中央後ろスペースを行ったり来たりで、とてもお忙しそうでした。
そしてお二人の軽妙な掛け合いと共に、ライブの途中で抽選会が始まりました。
この時初めて私は、何も考えずライブ会場の入り口でいただいた抽選券の意味を知って青ざめました。ファンの方々を差し置いて、関係者という立場の私が景品をいただくなんてもっての外だと思ったからです。
しかも抽選券は娘の分もいただいていたので、2枚……つまり当選確率2倍です。さらにライブ中に会場内で行われたイベントでしたので、辞退を申し出ようにもまったく身動きが取れません。
カレーくじで「当たり」を出さなかったことでホッとしていた私でしたが、抽選会とお聞きした時は本気で焦りました。
ですが本来くじ運が無い私は、この時はまだドキドキしながらも「まさか当たらないだろう」と考えておりました。会場には数多くの観客の方々がいらっしゃったのです。どう考えても、当選確率の方が低いはずでした。
抽選会はステージ上で箱から糸賀様が番号を引かれ、うのへえ様がそれを読み上げられる、という流れでした。
1番目……何でしたでしょうか!? 覚えていないというより、動揺しすぎて脳に景品名が届いていなかった感じです。
うのへえ様が「○○番の方~」と番号を読み上げられ、その番号をお持ちの方が高く手を上げられました。
その様子に私は、
(ととと当選者自己申告形式!?)
……と、もの凄く動揺しました。
(いや、当たらなければ問題ない)
そう考え何とか気を取り直した私は、次の抽選結果を固唾を飲んで待ちました。
2番目はMEDAROCKSの皆様との写真撮影会の権利、だったと思います。
糸賀様より、「当たった方はSNSにその写真をアップする」という条件も出されていました。
とはいえもちろん強制ではありませんし、顔を出すも隠すも当選者の自由ではありました。ですがそれを聞いた私は、
(もしも私にこの権利が当たったら、責任を取って私も顔出しを……?)
……などと誰得なことを考えるほどに、激しく動揺し著しく混乱しておりました。
当選者は各景品ごとに複数いらっしゃいましたので、番号が読み上げられるたびに私の鼓動は高まりました。
そして2つの抽選ともに私が当選することはなく、ホッと胸をなでおろしたところ……。
ステージから「これだけでは終わりません!」といった声が聞こえてきて、私の心臓は跳ね上がりました。3つ目があったのです。
そして番号が1人目、2人目と読み上げられ……最後の1人となった時だったと記憶しております。
「28番です!」
うのへえ様がついに、忘れもしないその番号を口にされたのです。
普段くじに当たることなどまずない私が、何ということでしょう!
昔からやらかし人生だった私が、最後の最後で見事に当選いたしました。
(当たったーーーーーっ!! どどどどーしよー!?)
この事態に、私はあり得ないほどうろたえました。視線とゼスチャーで私の前にいた娘に助けを求めましたが伝わりませんでしたし、伝わったところで娘としても私を助けようもありません。私はそんなことすら分からなくなっておりました。
当選者は、手を上げるルールです。
「あれー? 28番の方、いらっしゃいませんかー?」
うのへえ様がステージを見渡し、会場の皆様も当選者の姿を求め騒めき始めました。
この状況では「当選権はファンの方に」などと、とても言い出せません。言ったところでステージに私の声が届くはずもなく……。
このまま私がスルーすれば次の方に当選権が回るのでは、という考えも過ったのですが、それも流れ的に良くないと思いましたし、そうなったらなったで時間を取られるのは間違いありません。そして時間に余裕が無いのは明らかでした。……何より、とにかくその時は熟慮する余裕などありませんでした。
これは手を上げるしかないと、私は観念して手に持つペンライトを高く掲げました。
「おっ、いらっしゃいましたね!」
私の挙手に気づいてくださったうのへえ様のお言葉と私に向けられたその視線に、会場の皆様がザッと一斉に後ろを振り向かれました。
会場の一番後ろにいた私に、一瞬にして皆様の視線が集まったのです。観客スペースの照明が暗くて顔までは分からなかったであろうことが、せめてもの幸いでした。
そして(私の中では)波乱の抽選会が終わり、中央後ろのスペースに戻られたうのへえ様は、私の目の前を通られる際、一言「おめでとうございます」というお言葉をくださったのでした。
ステージのアーティストの皆様と観客の皆様との距離が近かった会場のこと、うのへえ様が私の居場所をご存じな時点で、当選者が私であることは当然お分かりだったのです。
また関係者スペースにいらっしゃった方々の中で、一見したところペンライトを手に持ち振っていたのは私と娘だけだったので、目立つのも当然でした。
驚愕の事態に真っ白になっていた私は、その時お声を掛けてくださったうのへえ様に、何も言葉をお返しすることができませんでした……。
ファンの方々に申し訳なくて申し訳なくて、一部終了後にお見掛けしたうのへえ様に、私は「こちらはファンの方に……」と申し出たのですが、うのへえ様には当たった方のものだとおっしゃっていただきました。
ファンの皆様とは立ち位置が異なったために、 私はアーティストの方々のサイン入りポスター当選に激しく動揺しました。ですが、ポスターをいただけたこと自体はとても嬉しくもありがたい出来事でした。
大切にさせていただきます。
家宝として、 代々受け継いでいきたいです。
ところで、以前私は以下の絵を描いてツイッターに載せたことがありました。
本当にこの絵をMEDAROCKSの皆様のお写真ページに貼っちゃうのは、せっかくのカッコいいレイアウトとビジュアルが台無しになってしまう大変に無謀な行為ですので、ロボロボ団でもドン引きです。
この絵自体はネタですが、後にhana様に私もMEDAROCKSの一員だとおっしゃっていただけたのは、本当に嬉しかったです。
もちろんMEDAROCKSの一員に加えて頂けたからと言って、家宝のポスターに私のサインを加えて台無しにしたりとかはいたしません。
そもそも私は人様に向けてサインをしたことがなく、自分のサインがありません。
試しにサインを考えて書いてみました。
……こうですか? 分かりません!
タブレットをつなぐのも面倒だったのでマウスで一発書きしてみましたが、我ながらなかなかの酷さです。
例えるならミミズがのたくった感じ、とでも申しましょうか。
家宝のMEDAROCKポスターにはもちろんのことながら、私は人様にサインさせていただくなんてことは、考えないほうがよさそうです(それ以前に需要が……)。
私のサインの話はともかくとして、私は個人的に波乱だった抽選会で真っ白にもなりましたが、ライブはうのへえ様、糸賀様、出演アーティストの方々のMCや、ドラムののんたん様による楽しい「リズム遊び」などもあり、とても楽しめました。
ライブはテレビや動画などと違って、ステージ上のアーティストの方々と会場のファンの方々の一体感が味わえるところが、最高ですね!
メダロックライブを終えて
一部終了の興奮も冷めやらぬ中、アルコール入りとは思わずドリンクを注文し、いただきましたが、とてもおいしかったです!(もちろん娘はノンアルコールでした)
アルコールが並ぶドリンクメニューに、「あの頃小学生だったプレイヤーの方々が、大人になられたんだなぁ」と感慨深かったです。
1部のライブは約2時間あったので、2部まであまり時間がありませんでした。
超タイトなスケジュールの中、ほるま先生と萌花様のサイン会が行われ、うのへえ様と糸賀様がファンの方々と触れ合い、サインや写真撮影、握手などに笑顔で快く応じていらっしゃる光景を拝見しておりました。
そんな超ご多忙な合間を縫って、申し訳なく思いつつも私は何とかうのへえ様にご挨拶させていただきました。するとちょうどそのタイミングで、糸賀様が目の前を通りがかられました。
「糸賀さん、平野さんに気づかれてました?」
「うん、気づいてたよ。でも、言うわけにいかないでしょ?」
うのへえ様の問いかけに、糸賀様がお答えになりました。
私は一番後ろにいたにも関わらず、糸賀様にも気づいていただけていたのです。
私は嬉しく思う一方で、
(ということは、ポスター当選の件もすでにお気づきなんだろうなぁ)
……などと、考えていたのでした。
以下にご紹介するのは、ライブ会場のプレゼントボックスにご投函いただいた、ファンの方々から私へのプレゼントです!
2名の方からいただきました。
私にもプレゼントをいただけるなんて思ってもみなかったことでしたので、感涙ものでした!
メダロットグッズコレクションの冊子とヒカル人形は同じ方からいただいたのですが、内容の不備で私に迷惑をかけてはいけないと、匿名希望とのことでした。優しいお気持ちが染み入ります。
とはいえ分かる方には分かる、数多のメダロットグッズを所有されているお方です。
メダロットグッズコレクションはフルカラー写真満載で、詳細で丁寧なご説明つきです。私が存在すら知らなかったグッズ情報も、たくさん載っていました!
私だけでなく、より多くのファンの方々にもご覧いただきたいです。
やたくろー様よりいただいたアイロンビーズのメタビー、ロクショウは力作です! ハイクオリティです!
私の白黒4諧調のドット絵を忠実に再現して下さっています。
お二方からのプレゼントの内容も素晴らしいものでしたが、何よりそのお気持ちが嬉しかったです。
メダロットを長く深く愛し続けてくださっているファンの方々がいらっしゃったからこそ、今回のメダロックライブが実現したのは間違いありません。
メダロックの楽曲とライブの制作に関わったすべての方々と、メダロットを支え続けてくださっているファンの方々に、心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
……正直なところ、私は耳がいい方ではないので、楽器の音の種類を正確に聴き分けられている自信がありません。さらにロックの専門用語といった音楽知識も、ほとんどございません。
hana様のお手より紡ぎ出されていた、時として不思議で時として美しいエフェクトの数々に至っては、「今の……何!? どういう音!? 文章でどう書き表せば!?!?」といった体たらくでした。
私が今回のメダロックライブレポートを書かせていただくにあたっては、困難の連続でした。
聴こえてきた音に関して間違ったことを書いていたり、表現がおかしかったりしないかということが気になり、レポートを書き上げるまでに多大な時間を要したのです。
私はシナリオを書く手は早い方だと自負しているのですが、今回のメダロックライブレポートでは肝心の楽曲部分のレポートは困難を極めた割に、目を見張るようなことは書けておりません。
そんな私の拙い表現でも、ライブの臨場感やカッコよさ、楽しかったことなど、ほんの少しでもお読みくださった皆様にお伝えできていればと思っております。
ライブを全力で楽しまれていたファンの皆様の笑顔を拝見し、改めて私は多くの方々に楽しんでいただけるエンターテイメントの素晴らしさを実感しました。
メダロックライブでは、いつもならば皆様に楽しんでいただく側の私も存分に楽しませていただきました。
メダロットのゲーム発売から20余年。
私自身その間人生色々ございましたが、やはり私は今でも自分の作品でより多くの方々に楽しんでいただきたいと思っているのだと、メダロックライブを通じて再確認できたように思います。
熱はまだまだ燃え盛っております!
……メダロックライブレポートは今回で終了ですが、私は今後も様々な形で頑張っていきたいです!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!